平成16年度JLサマーキャンプ保護者アンケート報告

 サマーキャンプで保護者の皆様からアンケートを通じて様々な声を頂きました。
たくさんの意見の中から少しでも返事をさせていただきます。ご理解と共に私たちの思いも伝わればいいなあと思っています。 よろしくおねがいします。
 サマーキャンプは8月10(火)~13(金)の3泊4日。子ども130名リーダー35名と総勢165名が野外活動センターで活動しました。 子どもにとってこの4日間は楽しい毎日でもあり、ちょっとつらい事でもあったのでしょうね。また保護者の方々にとっても心配な4日間ではなかったでしょうか?(いやいや子どもがいないのでびのびできたよ~という人もいるかもしれませんが(笑))
 では一つ目の意見です。

  • 持っていったかまぼこ板をリュックのどこに入れたか忘れてしまってリーダーさんにいただいたり、着替えを半分ほどそのまま着替えずに持って帰ってきたり、まだまだ抜けている部分があるので、オータムキャンプでがんばって欲しいと思っています。第一声が「めちやくちや楽しかった!」だったので、親も嬉しかったです。ありがとうございます。

 こどもが忘れ物をするのは当たり前。その時子ども自身がどうするか悩むこと、これが大事ではないでしょうか?リーダーがこうしたらいいとすぐ教えるのではなく、こども自身が考えて友達に借りる、リーダーに言う、なにか工夫する。人はなにかの局面に立たなければ、考えることはしないもの。(忘れ物がそれほどの局面ではないという子もいるとは思いますが。)自分で何かをしなければいけない状態に陥った時に人は力を発揮します。その経験が今後に生きてきます。「前のキャンプでは忘れ物したけど今回のキャンプではどうしたらいいと思う?」と聞いて上げてください。自分で用意をしたり、何度もチェックしたりするといいですね。キャンプをきっかけに一つでも成長できるといいなあと思います。

  • 自分のことをだいぶ自分でする様になった。でも、もっと自分に自信が持てるといいですね。楽しかったらしく、1週間ほどキャンプの話をしていました。

 1週間も!!! 1週間も続くなんてすごく印象深かったんですね。
自分のしたことを人に話をしたくなる時って、すごくいい体験をした時なんですよ。みなさんも経験ありませんか?初めてした事や他の人がしていない事をした時、すごく大変な事をした時など、人に話したくてウズウズしませんか?子どもにとって3泊4日のキャンプは大変な経験です。期間もさることながら、内容もとても過酷です。たぶん大人の人が同じカリキュラムをすると筋肉痛ばっかりになるかも(笑)けれど子どもにとっては全てが新鮮で楽しい事がいっぱいです。楽しみながら成長できるっていいと思いませんか?

  • 高校生のリーダーさんと知り合え、いい刺激になったようです。「ぽくも5年後は、リーダーになれるんかなあ」って言っていました。私も何をしてくれるか楽しみにしています。HP見ています、また、楽しいことに挑戦してほしいです。

 うれしいですね。子どもたちにあこがられる存在になれたリーダーはうらやましい。
リーダーになるほとんどのメンバーがJL入ってDACも卒業してきており、普段は普通の高校生として学校で勉強をし七います。なんか仮の姿でかっこいいでしょう。リーダー達には「君たちは子どもにとってヒーロー、だから子どもたちの前では元気に楽しませよう」と言っています。B君が高校生になってリーダーとして一緒に活動できる日を待ってます。今の高校生(シニア)リーダーが大学生(ボランティア)リーダーになってるかも。
HPは今年度やっと立ち上がりました。リーダー達ががんばって更新しています。JLを卒業しても見て下さいね。

  • 「ニ度と行かない!!」その言葉を想像していました。ところが、第一声「楽しかった!!」暑くても、山登りがつらくても関係なかったみたい。どんなことも友達と一緒、リーダーがいてくれるって事で、安心したようです。オータムも楽しみにしています。しんどさも楽しみになれば、また一回り成長して帰ってくれるかな。母も楽しみです。

「二度と行かない」の言葉を想像しながら送り出して下さったお母さんに感謝!子どもって大人が思うよりたくましいのかも。大人ではしんどいことも子どもにとっては楽しいこともいっばいです。リーダーとの出会いや友達ができたこともいいですね。
こどもの時に大事なことは喜んだり、笑ったり、悔しかったり、悲しんだり、感動したり、人として根本にあることを深く深く多く多く体験することだと思っています。その経験が多い子どもが心豊かになり、大人になった時にまた子どもに伝えることができるといいですね。

  • 13日から用事があったため、12日の夜迎えに行ったら、リーダーをはじめ、グループの子達がみんな見送りまでしてくれて、A子は泣いていました。どうして泣いているのか聞いてみると、「まだ、いたかった。」と言っていました。A子にとって、とてもいい経験をしたのだなあ~と思いました。

 友達との別れはつらいもの。たった4日間でもここまで深い友達ができるのもJLのいい所ですね。A子ちやんもいい友達ができてよかったですね。
友達を作る過程.で僕達が大事にしているのが、一緒に目的に向かって進むことです。子ども達が話をして、ある程度仲良くなると友達になります。そして次はみんなで一緒に取り組むことです。自炊をして美味しいごはんを作ろうとか、何か課題をクリアしようとか、一つの目的に向かって進んでいく。その中で協力したり、深く関わったり、時には葛藤があったり、けんかもするでしょう。しかしその様々な過程が大事なのです。
たとえば、夕食のカレーを鍋ごとひっくり返した時がありました。みんなとっては一大事です。ここでどうしていくかがこども達のおもしろい所です。落としたことをせめる子、何も言わない子、泣き出す子、リーダー・の目ばっかり見る子など色々‥・けれどリーダーはすぐには動きません。みんなを集めて話しかけます。「落としたのはわざとじやないし、もう謝っているから許してあげようよ。いま僕達の問題はカレーがないこと、さあどうする?」そうすると子ども達からいろんな意見が出てきます。「他め班にもらおう」「余った食材でなにか作ろう」「ごはんを茶づけにしよう」と。ここで大事なのは全員が自分達の課題ととらえて自分達で解決していくこと。同じ困難を体験したメンバーはよりいっそう深い友達になれます。
このようにチーム(班)で課題がでた時に、どう解決していくかが大切。こんな場面はこれからの人生では多く待ち受けています。だから少しでもやり方を学べばいいと思っています。
また、キャンプでは課題解決の場面やプログラムが散りばめられています。
だからたった4日間だけでも、学校以上の友達を作り、一生の友達となることがあります。

  • 自分からすすんで行動するようになった。料理なども興味を持ち、野外技術なども修得したことを自信を持って披露できるようになりました。キャンプ帰宅後、すぐに楽しかったゲームを敢えてくれたり、ちょっとお兄さんになって帰ってきたようです。ありがとうございました。

 JLで大事にしていることは自信をつけることです。火をつけたこと、テントをたてたこと、シュラフで寝たこと、一人で3泊したことなどなど普通の5年生では体験しないことをしてやりとげたこと、それが子ども達の自信につながります。
もし次の機会に「テントを立ててみるか~」と言われたらに「やってみようかなあ」と思っちやいますよね。(実際には一人ではできないかも)そこでうまくいかなかった時に「なぜ前はうまくいったのに今回は失敗したか」と考えます。そしてまた挑戦してみることでどんどん成長していきます。こどもの時に多くの経験をし、一歩ふみだす心のハードルを低くしてあげることが今後の成長につながると考えています。

アンケート集計結果です。(複数回答があります)

  • 1、サマーキャンプに参加して変わったと思われることがありますか。
     1位 自信がついた      48%
     2位 友達が増えた      45%
     3位 手伝いをする様になった 22%
  • 2、サマーキャンプに参加して感じた事
     1位 楽しかった         77%
     2位 友達がたくさんできた    63%
     3位 もっと長いキャンプをしたい。45%
  • 3、サマーキャンプに参加して
     1位 大変よかった 60% 
     2位 良かった  36% 
     3位 良くなかった 3%

1年間いろいろご協力ありがとうございました。
            大東市青少年協会
         H16年度JL担当者一同